185章 劇場の星(上)

白鳥号は赤水河を下りて西へ向かい、メイエ小さんは船首に立ち、目を前方に向けていました。風景を楽しむためではなく、早く辺境の町のドックが見えることを望んでいたのです。

「私たちはどれくらいで目的地に到着するのですか? と彼女はむっつりと尋ねました。

"もうすぐですよ、メイエ小さん。ここは日差しも強い。あなたはキャビンに戻って休むべきです" と後身のガットが言いました。見ずとも、彼が今、釣り合わせるような笑顔を浮かべていることはわかります。

メイエさんが振り返ると、彼が実際にそうしていました。「あなたが以前にそう言った時もすぐだと言いましたが、今もまだすぐですか? あなたは結局、辺境の町に行ったことがあるんですか?」

「ええと……」彼はしばらく口ごもってから、最終的には頭を掻きました、「私が前に来たのは10年前のことです」

「一年で長歌砦の所有者が変わるくらいだから、10年経てばどうでしょう?」メイエさんは怒って言いました、「ただ一つ例外がありますね。あなたは何も変わっていない。10年経っても、役者としての地位には就かないままです」

彼が固い笑顔を浮かべてあわてて退いている姿を見て、彼女はなんとなく安心しました。もしアイリンからの情報がなければ、彼女はこの一団のごたごたした役者たちと共に船で辺境の町に向かうことを本当に嫌がっていました。

彼女は要塞劇場のスター女優で、全西部ではかなりの名声を持っていました。今回は特に高塔大劇場からの招待で、灰色城の首都で『王子の恋探し記』を上演するために訪れました。公演は大成功を収め、劇場のマスターであるカジン・フィスさんですら彼女は殉敵の王女の役を生き生きと演じており、主役ではないにもかかわらず人々の印象に深く残るほどだったと褒めてくれました。

しかし、彼女が興奮のあまり長歌砦に戻ったとき、その地はすでにすっかり変わってしまっていました。レイン公爵は戦闘で死亡し、砦は第四王子となるローラン・ウェンブリトンに落ち渡り、現在は金銀花家のペイロ・ヒルモンが一時的に管理していました……自分が一年弱で離れていただけで、西部は見違えるほど変わってしまったのです。