第30章 ユキリ剣道チーム

福泽冬美を一度懲らしめることができて、内田雄馬は非常に喜んでいた。天下祝いをすべきだと思っていた——式島律が止めなければ、太鼓を叩いて宣伝していたかもしれない。

剣道の授業が終わり、放課後になった。彼は北原秀次と式島律を引っ張ってラーメンを奢ると言い出し、北原秀次が頑張ったから栄養補給が必要だと主張した。

北原秀次はきっぱりと断り、疲れて家で休みたいと言い訳した。内田雄馬がまだ強引に引っ張ろうとしたが、式島律に直接制止され、野球部の見学に連れて行かれた——内田雄馬は口だけの偉人で、行動は超小さい人、甲子園に出場すると言っておきながら、今日まで野球部に入部していなかった。

彼の辞書には「言行一致」という言葉がなかった。

北原秀次はこの親友コンビを放っておき、バックパックを持って駅に向かい、帰りの電車に乗った。電車が静かに揺れる中、今回は【英語】の経験値を稼ぐことはせず、自分の手を見つめながら、思わず笑みがこぼれた——勝利の感覚...本当に良いものだ!

彼は軽く拳を握り、虎口にある薄い茧を見つめた——かつてここが血肉模糊で生きた心地もしなかったが、今見るとあの時の痛みさえ心地よく感じる。

いや、極めて心地よい。あの時の痛みがあったからこそ、今の勝利がより一層甘美に感じられる。

敗者については...福泽冬美のカリフラワーはもう恐れるに足りない。最後に大声で叫び、「一生の敵」などと言っていたが、彼女の目には恐怖が宿り、すでに気力を失っていた。次に挑発しようとしても、また吊るされて打たれることを考えるだろう。

おどおどした敵など心配する必要はない。負け犬に過ぎない!

人は、やはり力が必要だ。将来は金銭権力かもしれないが、人生の初期段階では、殴り合いの能力と勇気を持つことは非常に重要だ——どこでも衝突は避けられず、学校も例外ではない。人がいつ殴られるかと恐れているとき、自信を持つことはできない。そして自信がないと最終的に落ちぶれるだけだ。

人は攻撃精神を持ち、誰の目も直視する勇気が必要だ。以前の自分は慎重すぎたのではないか?

「あの...イケメンさん、何を笑ってるの?」清らかな声が響き、北原秀次はようやく我に返った。電車はすでに八桜女校の近くに来ており、車両内は大小さまざまな女子学生で混み合い始めていた。