第175章 あなた達、天に上がるつもり？

冬美は我慢して鈴木希を公共のアクティビティルームに連れて行った。鈴木希はホールにいることを拒否し、そこは冬美のお店であって、冬美の家ではないと言った。

アクティビティルームに入ると、鈴木希は本当に遠慮なく、あぐらをかいて座り、3、4個のクッションを重ねて寄りかかり、にこにこしながら尋ねた。「私は腰が悪いから、こうして座るしかないの。気にしない？ひくいとうかん。」

「気にしないわよ、臭いおなら精霊！」冬美は悪態をついて、お茶を入れに行こうとした。書類の面子を立てるため、冬美は鈴木希にお茶を出して礼儀を尽くし、すぐに帰らせるつもりだった。

他にどうすればいい？相手のたったこれだけの要求も受け入れないと、書類を取り返されたらもっと面倒になる。

「私の言った通りに入れてよ。私は味にうるさいの。」鈴木希は指示を出し、部屋の中を見回して、冬美の弟妹たちを一人ずつ見た後、雪里に笑いかけて尋ねた。「雪里さんは勉強中なのね。秀次くんは？」

「秀次はヨウコちゃんにプレゼントを買いに行ったわ。」雪里は少し上の空でペンを噛んでいた。彼女は本当に歯が丈夫で、もう半分近く食べてしまっていた——彼女は鈴木希に興味がなく、彼女が何をしに来たのかも気にしていなかった。今は自分で頭を悩ませていて、本の密集した文字を見ると気分が悪くなり、吐き気がした。

「ヨウコちゃんって誰？なぜプレゼントを買うの？」鈴木希は興味深そうに追及した。

「ああ、ヨウコちゃんは秀次の妹よ。知らないの？彼女の誕生日だから、秀次はプレゼントを買いに行ったの。」

鈴木希は少し驚いた。彼女はまだ私立探偵を雇って北原秀次を尾行するところまでは行っていなかった。結局のところ、最初は彼を面白い玩具として扱い、騙して野球をさせようと思っただけで、彼の記録と学校での学生履歴を詳しく調べただけで、彼に妹がいることは本当に知らなかった。

彼女は急いで尋ねた。「誕生日はいつなの？」

「15日よ。」夏織夏沙が先に答え、一緒に甘い声で言った。「私たちはヨウコちゃんの一番の友達なのよ！」