第247章 宝探しチーム

福沢家は九州鹿児島から名古屋に移住してきた家系で、九州鹿児島は元々薩摩藩の領地であり、薩摩藩は倒幕運動の主力の一つでした。

福沢家の祖先は当時の「志士」の一人で、その有名な資産階級革命に参加しました。これが冬美がよく鈴木希に言う「うちの家族が九州から来てあなたの家の牛を殺した」という話の由来です。

1867年、倒幕派が政変を起こし、「王政復古」を宣言して幕府統治を廃止し、新政府を樹立しました。徳川幕府最後の将軍である徳川慶喜に領地の返上を命じましたが、その領地には現在の愛知県の大部分が含まれていました。徳川家の発祥の地は三河地域で、三河・尾張は現在の愛知県とその周辺地域にあたります。

徳川慶喜はもちろん簡単には降伏せず、積極的に反撃の態勢を整えましたが、時勢の流れには逆らえず、最終的には降伏せざるを得ませんでした。しかし、徳川幕府は260年以上も統治を続けていたため、忠誠を誓う者も多く、特に本拠地では表面的な降伏や密かな抵抗を続ける者が数多くいました。

倒幕派は徹底的に、徳川家の領地さらには関東地方全体の大粛清を行い、徳川家の残存勢力を完全に一掃しました。その過程は非常に血なまぐさいものでした。

これが大きな歴史的背景です。福沢家の祖先は伏見鳥羽の大決戦に参加した後、名古屋周辺の豪族討伐戦に参加しました。つまり「鈴木家の牛を殺す」ことに加わったのですが、ある討伐戦で伏兵に遭い、小隊は壊滅的な打撃を受けて逃げ散らされました。彼は小隊長の一人として交渉の価値があったため、敵に執拗に追われることになりました。山中を逃げ回る中で、偶然にも福沢家に今日まで伝わる秘宝である「金窝」を発見しました。

彼は山中に一定期間身を隠し、再び外に出てみると、世の中は既に平穏を取り戻していました。かつての討伐対象は身分を変え「華族」となり、名前を変えただけで相変わらず高位に就いていました。彼ら中下級武士が命を賭けて戦った結果、利益は元々の権力者たちに横取りされ、実質的には何も変わっていなかったのです。