午後一時、大学都市第三学区、廃棄された校舎。
この場所は学校に取り壊されるか誰かに発見されるまでは、修練には絶好の場所だった。
いつものように、宋書航はまず『金剛基礎拳法』を一通り打ち込み、全身の気血を沸き立たせ、そして『真我冥想經』で気血の一筋を心窍へと導いた。
修士一品は六つの小領域に分かれている。心窍、眼窍、鼻窍、耳竅、弁舌、そして最後の躍竜門だ。
その中で心窍を開くことは俗に百日基礎構築と呼ばれている。
そして躍竜門は一品と二品の間の関門だ。跳び越えれば魚が竜に変身するように二品昇進できる。跳び越えられなければ、体内の気血を消耗し、境界は弁舌境界まで落ちてしまう。十分な気血を再び蓄積し、その神秘的な竜門に再挑戦するしかない。
書航は今まさに'心窍を開く'段階にいた。