地面の血痕と暗殺者の死体をどう処理するか、これは大きな問題だ……化尸液は二品以上の修士の肉身を溶かすことができない。
そして、先ほどの戦闘音や暗殺者の最期の悲鳴は、おそらくフロアの他の住民の注意を引いてしまっただろう。まもなく誰かが状況を確認しに来るはずだ。
もしフロアの住民が異常に気付いて通報でもしたら面倒なことになる。今回は外国の僧侶が罪を被ってくれる訳にもいかない。
外国の僧侶と言えば、今頃監獄でどう過ごしているのだろうか?それとも既に救出されているのか?
まあ、話が逸れたな。
「まずは血痕と死体を処理しましょう」と宋書航が言った。
蘇氏阿十六は頷いて言った。「死体はまず秘密の部屋に運びましょう。後で蘇氏本族に連絡を取れば、専門の人員が来て痕跡も影響も残さずに処理してくれます。外の血痕なら今すぐ処理できます」