第164章 千里を飛ぶ尸が装備を届け、贈り物は重く情はさらに重し!

封魂氷珠の封印は解かれていなかった!

霊鬼が姿を現せたのは、「鬼竜の唾」の力を借りて、一時的に封魂氷珠から出てきただけだった!

鬼竜の唾が消耗し尽くすと、霊鬼は再び「封魂氷珠」の中に封印されてしまう。だから、「鬼竜の唾」が尽きる前に、霊鬼と契約を結ばなければならない。

霊鬼は現れると、最初は茫然と周りを見回した。そして、地面の「五行契霊壇」陣法を見つけた——その陣法が何なのかは分からなかったが、直感的にそれが良いものではないと感じた!

中級霊鬼はある程度の知性を持っており、自分が危険な状況にいることを悟ると、狂ったように暴れ始めた。

「キィキィ~」霊鬼は子供の泣き声のような音を出し、宋書航に向かって激しく突っ込んでいった。宋書航が陣法を操る者だと見抜き、彼を倒せば陣法が止まると分かったのだ!

「起!」宋書航は慌てることなく、低く喝した。そして両手で印を結び、「五行契霊壇」陣法の上に軽く手を置いた。

両手を置くと、五行の石と陣の中の五行属性を表す様々な材料が次々と輝き始め、筒状の光となって霊鬼を陣法の中にしっかりと閉じ込めた。

霊鬼は激しく突っ込み、その光の壁に当たって「ガンガン」という音を立てた。しかし、一見薄そうに見えるその筒状の光の壁は堅固で、霊鬼がどれほど激しく突っ込み、引っ掻いても、光の壁はびくともしなかった。

狂乱した霊鬼は「五行契霊壇」陣法の中で無駄に右往左往するしかなかった……

「始めよう、鬼竜の唾と五行の石のエネルギーが尽きる前に、霊鬼を従わせるんだ!約一時間の時間がある!」白先輩が注意を促した。

「はい!」宋書航は「五行契霊壇」の呪文を唱え続けた。

そして立ち上がり、白先輩が朝教えてくれた八卦步に従って、「五行契霊壇」の周りを踊り始めた。

今の彼の姿は、テレビに出てくる「原始人部落の呪術師」が神おろしをしているようで、とても間抜けに見えた。

しかし仕方がない、「五行契霊壇」の方法はこうなのだ。自分で新しい契霊鬼陣法を作り出せない限り、大人しく神おろしを踊るしかない。

陣法の周りを一周踊り終えると、宋書航は両手で印を結び、「金木水火土、金劫!」と喝した。

言葉が落ちると同時に、陣法の中で「金」を表す五行の石が輝いた!

次の瞬間、霊鬼の頭上に金色の大剣が空から現れ、霊鬼めがけて激しく落下した!