第178章 土波の祖父からの招待

「気のせいかもしれないけど、なんだかこの建物の中の霊気が豊かになった気がするな」宋書航は冷蔵庫に向かいながら、心の中で呟いた。

おやつを取り出して電子レンジで温めようとしたとき、豆豆が静かに彼の横に座り、おバカを見るような目で彼を見つめていた。

豆豆のこの眼差しは書航が何度も見たことがあるので、特に敏感に反応した。

これから自分がしようとしていることに何か問題でもあるのだろうか？

手に持っているおやつを注意深く見て、自分の服装も確認したが、問題はなさそうだ。

「豆豆、話があるなら直接言ってくれないか？」書航は仕方なく言った。

「別に、ただあなたが'電子レンジ'で食材を温めようとするのを見たかっただけよ」豆豆は口を開けてニヤリと笑った。京巴犬の姿でこんな'ニヤリと笑う'表情ができるなんて、本当に大変なことだ。

「電子レンジに問題があるの？」書航はすぐに気づいた。手を前に伸ばすと——目の前の電子レンジは空気のように、彼の手がレンジを通り抜けてしまい、まるで'電子レンジの霊'のようだった。

「ふふふ」豆豆は意地悪く笑った。

「白先輩か？」書航は苦笑いしながら言った。こんなことができるのは、家の中では白先輩以外にいないだろう。

同時に彼はすぐに思い当たった：「さっきのテレビも問題があったんじゃないか？」

「ふふ、あなたが壁に向かってリモコンを押して、満足そうな顔をしているのを見てて、とても面白かったわ」豆豆は言った。その実力で白尊者の張った幻術を見破ることができたのは、白尊者の設置した幻術の陣法の級別が高くなかったからだ。

「電子レンジ以外に、他に何か問題のあるものはある？」書航はため息をつきながら尋ねた。

「魔改造された冷蔵庫以外は...三階のほとんどのものが入れ替えられているわ」豆豆はニヤリと笑って：「それに私が確認したところ、二階の多くのものも分解されていたわ。でも三階での経験があったおかげで、ほとんどのものが無事に元通りに組み立てられていたけどね」豆豆はニヤニヤしながら言った。

「...」書航は大体わかった、白先輩がなぜ現金に換えたがっていたのか。おそらく新しいものを買って、分解して壊してしまったものと取り替えようとしているのだろう。