第193章 私を脅すのか?

もし順調に進めば、自分の出番となり、羅信町の村を覆う邪気を追い払い、壇主の部下たちを倒して、この地に平穏を取り戻すことができるだろうか?

宋書航は頭上に広がる大量の邪気を見て、密かにため息をついた。

結局のところ、彼はただの一品二窍境界の小修士に過ぎず、仏教や道門の鬼退治や邪気を払う経文を修練したことはなかった。

確かに彼は強力な「破邪符」を八枚持っているが、「破邪符」の効果範囲には限りがある。たとえ全ての破邪符を一度に使用したとしても、村の上空の邪気を全て払うことはできないだろう。

だから、良い刃物は刃先に使うべきだ。羅信行町の村に平穏を取り戻すには、邪気の源を断ち切り、壇主の部下を見つけて倒すのが最善だ。八枚の「破邪符」は壇主の部下との戦いに使うべきだ。

幽霊を操る黒幕が倒されれば、日差しが差すころには、この地の邪気は自然と消えるはずだ。