第221章 飛行機を操縦する京巴がいる!

宋書航は李先生を引きずって、無事に宇宙駅から離れた。

宇宙駅の外で、白尊者は手に宇航服を持ち、彼に手を振っていた。

さっき、白先輩が遠隔で法術を使い、宇宙倉庫にいる全員を気絶させ、宋書航が李先生を連れ出すのを容易にしたのだ。

そして白尊者は宋書航と別行動をとり、何か処理すべきことがあると言った。

宋書航はこっそり白尊者の手にある宇航服を見た。白先輩の言う「処理すべきこと」とは、手軽に宇航服を一着持ってくることではないだろうか?

「人を受け取ったから、もう離れよう。ここにいると気まずいよ」と白尊者は音声伝送で言った。結局、相手の宇宙駅にぶつかって大きな穴を開けてしまったのだから。

そう言いながら、白尊者は剣の呪文を発動させた。その「飛行機型使い捨て飛剣」がシューッと飛んできて、書航の前にぴたりと止まった。

宋書航は李先生を引きずって飛行機殻に入り、縄で彼をしっかりと縛った——今度は彼が浮かないようにするためだ。

それから、自分も飛行機殻の後部座席に入り、尋ねた。「そういえば、白先輩、この宇宙駅の監視内容を消去しておいた方がいいのでは?」

宇宙では音は伝わらない。

しかし、宋書航が話すとき、白先輩は精神感知で彼の言葉の内容を理解できる。そして白先輩の声は「音声伝送」を通じて直接宋書航の脳に届く。

二人の宇宙でのコミュニケーションには問題ない。

宋書航と白尊者の体には法術の保護があり、どんな監視カメラにも映ることはない。しかし李先生は違う。彼の体には陣法の保護がなく、宇宙駅の側に浮かんでいたところから、宇宙駅内の二人の航空員に救助されるまでの全過程が撮影されていた。