三日師兄はUSBメモリに『不動金剛身』の補助功法を送ると言っただけなのに、ついでに人も送ってくるのだろうか?
そんなことはないだろう?宋書航がそう考えていると、その黒色の小飛剣はどんどん近づいてきた。
そして……その上には本当に人がいた。
それは約八歳ほどの小さな坊主頭の子で、口からは当時の宋書航と同じリズムの悲鳴を上げていた。
この小坊主は、ぽっちゃりとしていて、顔全体が丸く、目が大きく、とても愛らしかった。見た人が思わず頬を噛みたくなるような可愛い小さな子だった。
しかし今、この可愛い小僧は涙を流していた……飛剣の速度が速すぎるため、鼻水や唾液が後ろに飛び散り、小さな顔は過度の恐怖で青ざめていた。
前回、白先輩が宋書航を送った時は、飛剣で遁光を広げ、宋書航が飛剣にくっつけるようにしていた。