第259章 書航さん、また大きな宅配便が!

翌日、7月11日、曇り。

珍しく曇り空で涼しい。「封魂氷珠」があるので、彼は酷暑を恐れていないが。しかし、炎炎たる夏の日に太陽の眩しい笑顔を見なくて済むだけで、気分が良くなるものだ。

今日は早朝から、趙雅雅が車で来て、宋お父さんを病院へ健康診断に連れて行った……

宋お父さんは最初、自分の体には何の問題もないから病院に行きたくないと言っていた——宋お父さんの世代の人たちには奇妙な癖があって、病気になっても病院に行きたがらず、普通の風邪でも家で我慢しようとし、「病院に行く」という言葉に生まれつき抵抗感を持っている。

しかし、宋お母さんが顔を曇らせると、宋お父さんはおとなしく趙雅雅について病院へ行った。

宋お父さんと宋お母さんの間の特殊な関係にも、物語がある。

二人は学生時代からの同級生だったという……昔、宋お父さんは今のような穏やかな様子ではなかった。

当時の宋お父さんは呂さんに匹敵するほどの体格で、虎背熊腰、がっしりとした体格に、肉付きのいい顔をしていた。

そして、宋お父さんは学校の散打社の金メダル主力選手だった……一方、宋お母さんは当時、学校で少し名の知れた美女だった。

二人が知り合ったきっかけはこうだ——当時、散打社にある部員がいて、宋お父さんとは親友だった。その部員はちょうど宋お母さんを追いかけたいと思っていたが、接触する機会がなくて困っていた。

最後に、彼は数日考えた末、妙案を思いついた。そこで宋お父さんを訪ね、ヒーローが美女を救う芝居を手伝ってくれるよう頼んだ。

当時の宋お父さんは体格がよく、肉付きのいい顔をしていたので、悪役を演じるのに化粧も必要なかった。ただそこに立って筋肉を震わせ、不気味な笑みを浮かべるだけで、生まれながらの大悪党だった。

そこで、その友人は宋お父さんに悪役を演じてもらい、宋お母さんを脅かすよう頼んだ。そして、決定的な瞬間に彼が華々しく登場し、ヒーローとして美女を救い、美女の心を勝ち取るという計画だった!

当時の宋お父さんの性格は、今の宋書航にも似ているところがあり、こうした手軽に人を助けられる小さなことには断らないタイプだった。

そこで、二人はセリフを決めた。

そして、二人は宋お母さんが当時下校時に通る小道を選び、彼女がその道を通るのを待った。