第226章 お客様、こちらでは子供を売っていますか？

夕陽が西に沈み、辺りが徐々に暗くなっていく。

江南地区の郊外にある小さな山村。

曹德鏈は自分の古い家の玄関に座り、黙々と煙草を吸っていた。一本また一本と吸い終え、最後に彼はある決心を固めたようだった。

彼は家に戻り、壁の押し入れの小さな扉を開けると、中にはさまざまな仏像や神像が並んでいた。

「知っている、知らないにかかわらず、すべての神明よ、私老曹はこの一仕事を終えたら足を洗い、もう手を出さない。だから必ず私を守護し、最後の仕事を見事に成功させてくれ。後に私が姿を変え、必ずあなた方すべての神像に金の体を施そう」曹德鏈は線香をあげ、まるで本物のように果物などの供物も置いた。

それから彼は慎重に押し入れの扉を閉め、深く息を吐き出した。

最後の一仕事、今日こそ絶対に最後の仕事だ！終わったら足を洗い、姿を変えて他の場所で別の身分で生きていこう、と曹德鏈は心の中で思った。

それから彼は少し自分の服を整え、振り返ってこの古い家を出て、最後の仕事の目標を探しに行こうとした。

彼が振り返った時、突然自分の玄関に、いつの間にか小さな坊主が現れていることに気づいた。

その小僧は見た目約八歳くらいで、頬はぷっくりとして、とても可愛らしく、見た人は誰もがその頬をぎゅっと掴んで二回ひねりたくなるほどだった。

さらに、小僧は一生懸命真面目な顔をしようとしていて、その仕草が彼の可愛さをさらに一段階上げていた。

このちびっ子、もし連れ出して売りに出したら、きっと大金を出して買いたがる人が大勢いるだろうな？曹德鏈は心の中で職業病が出て、密かに想像した。

曹德鏈が考えている間に、小僧が合掌して彼に一礼した。「お客様こんにちは、曹德鏈様はご在宅でしょうか？」

おや、小僧は私の名前を知っているのか？

曹德鏈は心の中で疑問に思いながらも、まるで本物のように一礼を返し、言った。「こんにちは、師匠さん。私が曹德鏈です。」

「それなら間違いありませんね。」小僧は安堵の表情を浮かべた。「小僧は曹施主にお会いしたいことがあります。そうそう、小僧が中に入ってお話してもよろしいでしょうか？」

曹德鏈は少し驚いたが、それでも頷いて小僧を家の中に招き入れた。

それから、曹德鏈は慎重に尋ねた。「師匠さんは私に何の用事があるのですか？誰かがあなたに伝言を頼んだのですか？」