第261章 一寸縮小袋（月票を求む！）

宋書航が息を切らして家に走って帰ると、羽柔子と宋お母さんの二人が楽しそうに話し込んでいるのを発見した！

二人が話している内容は……なんと二十数年前に一世を風靡した中華の大スター、そして当時の面白いドラマ、さらには中華各地で近年起きた奇妙な出来事についてだった。もちろん、最近起きた面白い出来事についても話していた。

宋お母さんはとても驚いていた。目の前のこの少女がどうして二、三十年前のことをこんなにも知っているのだろう？もしかしてこの少女は家で長老とよく話をしているのだろうか？もしそうなら、この少女は本当に孝行な子だ！

一方、宋お父さんと趙雅雅の二人は背景に過ぎず、二人は全く会話に入ることができなかった。

「あら、書航、やっと帰ってきたの？どこで遊んでいたの、この子をずいぶん待たせたわよ」宋お母さんは宋書航に眉を上げ、こっそり息子に親指を立てた。

宋書航は苦笑いするしかなかった。

「宋先輩！私を見て驚いた？」羽柔子は立ち上がり、くすくす笑いながら言った。「残念だったわね、もし私が宅配便の箱から出てきたら、きっともっと驚いたでしょうね」

「とにかく、すごく驚いたよ」宋書航は笑いながら、羽柔子に手を振った。「お母さん、羽柔子を部屋に連れて行って話すね」

宋お母さんは無意識に答えた。「え？あなたの部屋にはお客さんが寝ているでしょう？客室で話したら？」

「大丈夫、宋白も羽柔子の知り合いだから」宋書航は答えた。

……

……

宋書航が去った後、宋お父さんは顎を摘まんで言った。「この娘と書航は一体どういう関係なんだろう？」

「どんな関係でもいいじゃない、女の子なら問題ないわ」宋お母さんはソファに戻り座って、感慨深げに言った。「それにしても、この子がどうして宅配便から出てきたのかしら？」

「たぶん宅配便じゃないよ」宋お父さんは推測した。「さっき箱を運んできた人たちを見たけど、宅配便の人には見えなかったでしょう？きっと少女が手配した人で、書航に驚きを与えるために連れてきたんだよ。自分を箱に隠して届けるなんて、最近の若者は遊び方を知ってるね」