相手は返信しなかった。
9時20分。
仇学政は我慢できず、スマートフォンを取り出して白蔹に電話をかけた。
**
図書館。
姜附离が到着したとき、ジャン・フェだけが一人で静かに本をめくっていた。
彼は手を出し、ジャン・フェのテーブルをゆっくりと叩いた。
ジャン・フェは顔を上げる、表情はほとんどない。「トイレ」
姜附离は手を引っ込める。彼が人々を観察する時、いつもそこには疎外感がある。
白蔹はスマートフォンを持たずにトイレに行った。テーブルに置いてあったスマートフォンの画面が点滅した。
姜附离は一目で仇老师の電話を見つけた。彼は湘城書協(ヒューストン書協)の事を一手に引き受け、仇学政が誰かを知っていた。
今日、白蔹は参加する予定だった書協に参加しなかった……
姜附离は電話に一瞥をくれ、直接切断した。