八仙テーブル上で、白蔹を除く全員の視線が自然と姜附离の顔に集まった。
彼の顔は、白蔹同様、みなを欺くようなもので、真面目に文字を書くタイプの人間とは見えない。
まさか彼が軽々しく中書協会だなんて言い出すとは…。
しかも特級会員?
中書協会の特級会員は全部でたったの五人だ!
会長以外の全員は引っ込み思案で、作品だけが露出して人物自体はなかなか姿を見せず、ましてや中書協会の会員たちでもこれらの上級会員に会うのは難しい。前にいる方もそのうちの一人なの?
横にいる簡哲は雷に打たれたようだった。
彼は我慢できずに姜附离を見に行き、姜附离の淡々とした瞳に触れるとすぐに視線を引き戻した。
「何か問題でも?」やや沈黙した後、姜附离が眉を上げる。
「あっ、いや、」仇学政も打ちのめされ、彼は色々な波乱を経験しているので驚きを少しおさめつつ、「問題はない」。