第78章 誰が自信を与えてくれたの?(増刊!推薦してください)_1

誰も立っていなかった。

この奴は悪鬼なのか!

死の意識が部屋全体に広がり、一時的に誰も話さなくなった。

どれほどの時間が経ったか、若者の足音が止まり、乔正虎の弟子がようやく気を取り直し、激しく身を投げ出し、腰の短刀を回すと、波々とエネルギーを含んだ刀を叶晨の首に向けて振り下ろした!

この一刀の下、生死は決する!

「誰が君に自信をくれたのだ?」と叶晨の淡々とした声が響いた直後、身を一歩引いて、次の瞬間、手を伸ばし、相手の手首を直接掴んだ!

その乔正虎の弟子もなかなかのもので、足を地に踏み出し、体を90度ねじり、飛び上がって一蹴り、叶晨の肩に容赦なく踏み込んだ!

「死ね!」

この一撃にはおそらく何百キロもの力がある。一度叩きつければ、目の前の小僧をクズにする自信があった!

叶晨の口角がわずかに上がり、他の手も伸ばして相手の足首を直接つかまえた。

強大な衝撃力が彼の手の中で瞬時に停止した。

その乔正虎の弟子の顔色が激しく変わり、その瞳孔は驚愕の色が浮かんだ。

自分の斬る雲の足が、彼に阻止されたというのか?

しかも、容易に阻止された。

どうして可能か?

彼が驚く間もなく、叶晨が突然力を発揮し、手に取った男を地面に叩きつけた!

同時に足を高く上げて、一歩踏み込み!

「ぷ!」

足を踏み下ろすと、その乔正虎の強者が口から大量の血を吐き出し、そのまま気絶してしまった。

この瞬間、部屋全体が静かになり、息切れする音さえなかった。

皆が目を見開き、彫刻のように、ぼんやりとその場に立っていた!

彼らの目の前で人を殺すとは、この小僧は一体どれほどの狂気を持っているのか!

乔正虎が突然立ち上がり、その濁った瞳から殺意が吹き出した。

体に秘めた古武实力が急激に上昇!

「小僧、お前はやり過ぎではないか?私とお前には深い恨みもない。何故これほどの無慈悲な手を出したのだ!」

乔正虎の冷たい声が雷鳴のように響き渡り、その弟子たちも既に出撃の準備を整えていた。

乔正虎が一言命じれば、すぐに動き出し、この小僧を斬る!