第116章 これはどんな怪物だ!(追加更新、推薦票募集中!)

葉辰は夏若雪の身に起きたことを知るはずもなく、バルコニーでタバコを一本吸い終わると、孫怡が急かす声が聞こえてきた。

「私は済んだわ。誰が次に入る?」

孫怡はパジャマ姿で、髪が少し濡れていた。

孫怡はリビングを一周し、夏若雪が部屋にいるのを見つけると、外から彼女にお風呂に入るかどうか尋ねた。夏若雪は嗄れた声で具合が悪いので後で入ると答え、孫怡は仕方なく諦めて葉辰の方を向き、にこにこしながら言った。「辰くん、今日はラッキーね、二番目よ。早く行って、若雪のためにお湯を残しておいてね。」

葉辰は頷き、部屋から着替えのズボンを取り出し、浴室へ向かった。

そのとき、孫怡に電話がかかってきた。

意外なことに、電話は夫婦焼き肉の張おばさんからだった。

前回葉辰と食事に行った時に、次回行く時に料理を事前に準備してもらえるように、わざわざ電話番号を交換していた。