第175章 秦家の脅迫!(推薦票お願いします!)

烏項明は葉辰の手にある丹薬を見つめ、体が少し震えた。

これは丸々十個もの丹薬だ!

修練速度が三倍になる!

これを競売にかければ、間違いなく値がつけられないほどの宝物だ!

しかし葉辰は何の躊躇もなく彼に与えた。

彼の視線はゆっくりと下がり、その小さな本に落ちた。

そこには刀で刻んだような文字で『神炎訣』と書かれていた。

この心法がどのようなものか分からないが、葉辰の言葉ははっきりしていた。

烏家の功法はくだらない武学だと!

本当に凄いのはその小さな本の中身なのだと!

この瞬間、彼の瞳は少し赤みを帯びた。これは帰属意識だった!

彼は葉辰に精血を植え付けられ、本来なら奴僕として、どんな言葉も従わなければならない。

しかし葉辰は一度も彼を奴僕として扱わなかった!

烏家と比べれば、彼は葉辰の側で犬のような扱いではなく、生きた人間として扱われていた!

独立した人格を持つ人間として!

彼は丹薬と功法を受け取り、拳を軽く握りしめ、一言一句はっきりと言った:「これからは、私烏項明の命は葉様のものです!」

葉辰は何も言わず、目を閉じた。

彼には分かっていた。烏項明の基礎と才能は非常に良く、今の彼の側には何人か強者を育てる必要があった。

烏項明は最適な人選だった。

だからこそ彼に丹薬と『神炎訣』を与えたのだ。

さらに、彼はすでに百草鼎を江南省に送らせており、丹薬は他人にとっては価値が計り知れないかもしれないが、彼にとってはキャンディーのようなものだった。

『神炎訣』に関しては、これは崑崙虚の並の功法に過ぎないが、華夏あるいは江南省では、間違いなく最高級の功法だった!

烏項明の実力を大きく向上させるには十分だった!

今のところ、少なくとも烏項明の実力を烏啓源以上にする必要があった!

これは彼の側近たちにとっても、一つの保障となる。

葉凌天は実力が強く、勢力も広いが、これはあくまでも葉辰の隠れた力だった。

隠さなければならない。

一度露見すれば、それは彼葉辰が江南省全体を震撼させる時でなければならない!

……

江南省第一病院。

VIP病室。

夏若雪は目の前の極度に顔色の悪い祖母を見つめ、一晩中眠れなかった。

誕生日パーティーの日、祖母の体はまだとても健康だった。