第187章 我に逆らう!(5章目!推薦票募集)

彼はまた、病床にいる老人の顔色が幾分良くなっていることに気づいた。丹薬を飲ませようと思ったが、ポケットにある丹薬の効果が強すぎて、老人の体が耐えられないかもしれないと気づき、諦めるしかなかった。

夏若雪は葉辰の側に寄り、小声で言った。「葉辰、おばあちゃんは本当に目を覚ますの?」

葉辰は微笑んで言った。「私が約束したことで、実現できなかったことがあるかい?」

夏若雪が何か言おうとした時、病床の祖母が軽く咳をし始めた。彼女は目を輝かせ、すぐに駆け寄った。

夏の母も非常に興奮し、震える声で「お母さん...目を覚ましたの?」と言った。

病床の老人は目を開け、その濁った瞳に一筋の光が宿り、手を伸ばして「水...」と言った。

夏若雪はすぐにぬるま湯を一杯用意し、慎重に老人を起こして「おばあちゃん、まずは水を飲んで、ゆっくりと」と言った。