相手が速すぎる!
この一撃だけで、葉辰は、この者の実力が自分を遥かに超えているだけでなく、羅刹をも遥かに超えていることに気付いた!
くそっ!
本当に手強い相手に出くわしてしまった!
林墨山は葉辰に考える余裕を与えず、狂風が巻き起こり、再び葉辰に向かって突進してきた!
葉辰の表情に緊張の色が浮かび、もはや輪廻墓地に期待はできなかった。
今は自分の力だけを頼りにするしかない!
このような最高レベルの強者との戦いで、戦闘中に突破できるかもしれない!
そして相手に対抗できる唯一の方法は、焚天掌だ!
葉辰は丹田の真気を全て一掌に集中させた!
赤く燃える虚掌が放たれた!
強大なエネルギーが爆発する!
大地が震動する!
客たちのテーブルが轟然と粉砕された!
林墨山はもはや手加減する気はなく、真気を纏わせ、一撃の虚掌を放った!