第313章 忌避する場所!(5回目の更新!)_1

朱雅とアンルォインが楽しく話している最中に、突然、階段の上から一陣の猛烈な風が吹き上がった。

その嵐のような風は、山頂に直進した!

アンルォインは自然と何かを感じ取り、身体の後ろを振り返った!

一陣の黒影が急速に迫ってくるのが見えた!

その黒影からは周りにエネルギーが弾け飛んでいた!

「強すぎ……」

目の前に迫ってくる黒影、そしてその怒った声が響き渡った。「二人とも、どけろ、クソビッチども!」

その瞬間、アンルォインの体はまるで強大な圧力に包まれたかのように感じた!

彼女たちは何かをしようとしたが、全く動けなかった!

あの男のオーラは強すぎる!その強さは彼女たちの比ではない!

その黒影は段々と近づいてきて!

アンルォインがついにその男の顔をはっきりと認識した。しかし、見つめるたびに彼女の体は震えていた!

その黒影はなんと徽安省のチェンバオだった!

彼は徽安省で非常に有名であるが、それは彼の力ではなく、彼のやり方から来ている!

彼の行動は果断で、人間味の欠片もない!

彼の手で命を絶たれた者は一万人近く、それ以下ともいえば少なくとも一千人はいる!

チェンバオには父も母もいない。生まれてすぐに武道のエキスパートに拾われ、その人物は数年間にわたりチェンバオを彼の殺人用の刃物として育てた。それが最終的にはチェンバオによって斬りつけられた。

今回、千珏山に何かが起こったことをチェンバオは必ず知っている。それが彼が急いで山頂を目指した理由だ!

その山道を塞ぐ者達が彼の前に立ちはだかっていたが、彼によって強引に振り払われてしまった!

彼らが投げ飛ばされた場所は数万メートルの断崖だった!

あっという間に、なんと8人もの人間が命を失った!

その瞬間、人々はみんな辺緣に向かって、何とかその爆発から逃れようとした!

しかし、アンルォインと朱雅に逃げる時間なんてなかった!

二人が見ていると、チェンバオの口元に冷たい笑みが見えた!

殺戮!

暴力!

「死ね!」

チェンバオは双拳を振りかざし、さらに拳を爪に変えて二人に向かって扣り始めた!

その勢いは凄まじい!

彼の指から空爆の音さえ聞こえてくる!