葉辰は手を振り、そのまま山を下りていった。輪廻墓地の黒衣の老人に残された時間はもう僅かだった。徽安省の件を片付けたら、江南省に戻らなければならない。
そして、十日間の閉関修行!黒衣の老人の殺戮の道を完全に継承するのだ!
十日後、殺戮の道を極めれば、いよいよ京城へと向かう時だ。
浄道大師は葉辰の去っていく姿を見つめ、無奈く首を振り、大門を再び閉じた。
今度は、いつまで封印されることになるのだろうか。
もし再び開かれるとすれば、それはきっと葉辰のためだろう。
修練室に戻った彼は、葉辰から渡された箱を机の上に置いた。修行を続けようとしたが、突然、なぜか葉辰の箱に興味が湧いてきた。
「あの小僧、まさか人参でも贈ってきたのか」
それ以上考えることなく、五本の指で箱を掴み、手のひらに収めた。