第364章 破片が剣に！（2更！）

数人の女性教師がこちらの状況に気付き、魏穎を助けようとしたが、呉凡はマイクを手に取り、全員に向かって言った。「皆さん、ちょっと待ってください。ご紹介させていただきます。私の隣にいるこのイケメンは羅威といいます。京城千華ホテルの若旦那で、私の親友の一人です。さっき千華広場で会って、皆さんにご挨拶に来てくれました。」

「羅家は京城の名門なんですよ。しかも、羅少はまだ独身なんです……」

この言葉を聞いて、全員の視線が羅威に集中した。

京城千華広場は京城の十大娯楽施設の一つで、その背後にいる人物の財力と実力は絶大だった。

さらに重要なのは、羅威が直接挨拶に来てくれたことで、女性教師たちは幸せで頭がクラクラしそうだった。

呉凡は皆の恐れと期待の眼差しを見て、冷たく笑った。羅威がここに来たのは、彼のためではなく、魏穎のためだったのだ！

魏穎がそれほど下劣で葉辰という奴と関係を持つなら、彼ら二人の方がまだましだ。

今の魏穎は酔いが回っており、絶好の機会だった！

この件は羅威が関わっている以上、魏穎の報復を心配する必要は全くない。

羅家は絶大な権力を持っており、魏穎が警察に通報したところで何になる？

羅威は頬を赤らめた魏穎を一瞥し、目に邪な欲望を宿したまま、皆に向かって言った。「私は京城師範大学に何度か行ったことがあり、ある教授の講義も聴講したことがあります。先生方には本当に敬服しています。こうしましょう。このカラオケルームは小さすぎるので、001号の大きな部屋を用意しました。今夜の飲み物とサービスは全て私が払います。」

「皆さん、今すぐ移動しましょう。」

群衆は歓声を上げた。羅威は彼女たちの目には典型的な高学歴、イケメン、お金持ちに映っていた。

その後、皆が立ち上がり、別のカラオケルームへと向かった。

数人の若い女性教師が魏穎を見て、助けようとしたが、羅威は冷たい声で言った。「魏先生の様子では、もう歌えそうにありませんね。私の運転手に送らせましょう。心配いりません、女性の運転手です。私の縄張りですから、皆様に最高のサービスを提供させていただきます。」

その若い女性教師は少し躊躇したが、最終的にうなずいて外に出て行った。

今、カラオケルームには呉凡と羅威だけが残り、二人の目は欲望に満ちていた。