第395章 一人関を守り万人も通れず!(5更!)

江剣鋒は葉辰がそのように直接叫んだのを見て、顔色が変わった!

これは江家なのだ!

江家の看板を壊しておいて、まだ立ち去らないなんて、死を求めているようなものだ!

しかも門前で江風華の命を要求するとは!

江風華は老爺から不死の御墨付きをもらっているのだぞ!

江家の誰が手を出せようか!

華夏全土で誰が手を出せようか!

葉辰は狂ったのか!

それに、老爺は常に葉辰を江家の孽子として扱ってきたのだ!

今、その孽子が殺しに来たとなれば、老爺は激怒し、葉辰に生きる道はないぞ!

江剣鋒は躊躇わず、体を前に出し、五本の指で葉辰の肩をつかみ、厳しく言った:「葉辰、早く逃げろ、ここは私が引き受ける!お前は大変なことをしでかしたんだ!しかも取り返しのつかないことを!」

葉辰は横目で肩の手を見て、淡々と言った:「これはお前とは関係ない、というか江家とも関係ない。私は江風華の命が欲しいだけだ。」

葉辰の言葉には濃い怒りの感情が滲み出ていた。

「奴は私の母を傷つけた、生きている資格などない、これが私の原則だ。」

「もし、お前が私の原則まで破壊しようとするなら、申し訳ないが江剣鋒、お前は私の敵となる。」

言葉が落ちると、葉辰の体から赤い光が放たれた!

一匹の血竜が葉辰の周りを取り巻いた!

恐ろしい双眸が江剣鋒を睨みつけている!

まるで江剣鋒が手を離さなければ、飛び掛かって彼を飲み込むかのようだ!

「またあの血竜の幻影か……」

江剣鋒は思わず五指を離し、後ろに下がった。

その血竜に睨まれ、威圧感を感じたのだ。

「葉辰、冷静になれ、江風華のあの一撃については、私が佩蓉のために仕返しをする。お前の実力は江家の高手たちとは差がありすぎる。もし江家の強者が出てきたら、本当に厄介なことになる!」

そのとき江剣鋒は何かに気付き、顔色を変えて急いで叫んだ:

「葉辰、早く逃げろ!もう遅い!」

その言葉が落ちるや否や、叱責の声が響いた:「逃げようったって、もう遅いわ!」

次の瞬間、十数人の人影が飛び出してきた!

老婦人!江風華!江震儒!そして江家の多くの高手たち!

老爺は出てこなかったが、江家の執事の江海山が出てきた!

江海山に会うことは老爺に会うのと同じ!

老爺の怒りの程が分かる!

全員の目が地面に散らばった門の看板の破片に注がれた。