第556章 剣陣起き、稲妻現る!(1更!)

煞离の体は叶家の壁に叩きつけられ、その場で粉々に砕け散った。

今や煞离は切断された腕のことなど気にしている場合ではなく、必死に立ち上がろうとしていた。

その誇り高い瞳には、今や恐怖の色しかなかった!

叶晨を凝視している。

この瞬間、彼は初めて未知なるものへの恐怖を感じた。

「ああ……叶晨、許さんぞ!お前を八つ裂きにしてやる。この煞离、決して諦めはしない!」

血走った目で叶晨を見つめ、煞离は傷ついた野獣のように大声で咆哮した。

彼は叶晨を過小評価していた。それが今の結果を招いたのだ。

煞离にはこれが受け入れられなかった!

叶晨は、どうあっても死ななければならない!

「叶晨、確かにお前の実力は私の想像を超えていた!だがそれがどうした?ここがお前の墓場となるのだ!私の腕を切り落としただけで、私を殺せると思っているのか?そんなことはありえん!はははは……死ね!私の腕の供養としてお前を殺してやる!」

叶晨を見つめながら、煞离は顔を歪めた。

「血煞離天陣、発動!」

煞离の精血が激しく動き、地面も激しく揺れ始めた。

突如として、狂風が起こり、剣気が渦巻いた!

「まさか陣法か?」

叶晨の表情に緊張の色が浮かんだ。

血煞離天陣?

聞いたことのない陣法だった。

しかし、その威力は相当なものだ!

まさか、この煞离がこれほど周到に、叶家に殺陣を仕掛けていたとは。

「片腕を失ったくせに、まだ叶家で陣法を使うつもりか?本気か?」

叶晨は冷ややかに笑い、心中で何かを思い巡らせると、体中の血が沸き立つように感じた!

印を結び、霊石を次々と放った!

光が流れるように輝いた!

陳天梨が残した剣陣が展開された!

この剣陣は道尊破相陣と呼ばれる!

陳天梨が四十歳の時に偶然に悟ったもので、Top-Levelの陣法とは言えない!

しかし陣で陣を制する効果がある!

「剣よ、来たれ!」

叶晨は手首を振り、魂を鎮める剣を取り出した。

「魂を鎮める剣を核として、道尊破相陣を解き放て!」

天地の霊気が変化し、魂を鎮める剣は道尊破相陣の力を帯びて射出された!

煞离の血煞離天陣に向かって!

これは陣法同士の対決だ!

空気中には古めかしい歳月の気配が漂い、今や凄まじい殺気に満ちていた。

剣陣が起こり、剣気が四方に溢れ出した!