第557章 遅くなってしまった(2番目)

実力の向上とともに、気息が強大になり、稲妻への理解と熟知が深まるにつれ、叶晨の稲妻の制御は、昔とは比べものにならないほど上達していた。

稲妻の力を剣の技に融合できるのなら、なぜ剣陣に融合できないのだろうか?

まさに叶晨が今やっていることだ!

稲妻が噴出するのに伴い、叶家の方圆百メートルの地域は、たちまち乾燥し、狂暴になった。

もともと威力が驚異的な道尊破相陣は、この瞬間、さらに威力が急増した!

剣陣が破られ、煞离はその場で血を吐いた。

さらには後方へと連続して退いていった。

彼の完璧だった衣服は、鮮血に染まっていた。

この惨めな姿は二日前の叶晨とほとんど同じだった!

三十年河東三十年河西!

「いや……どうしてだ!叶晨、どうやってやった。お前の陣法!一体どこから来たんだ!お前がここに来てからたった数分しか経っていない、剣陣を布置する機会など全くなかったはずだ。お前一人の力で、どうやってこのような剣陣を臨時に発動できたのか……」