第567章 そこまでする必要があるのか!(その1)

彼が話そうとした瞬間、落剣宗の孫宗主が口を開いた。「閣下、これは一体どういう…なぜこの叶晨を処罰せず、むしろ…」

孫宗主は言葉を濁し、シン シー シーを不思議そうに見つめた。

しかし、その言葉を聞いたシン シー シーの表情は一変し、殺気が漂い始めた。

「師尊、この蝼蚁が大声で喚くとは、まさに死を求めているようだ!」

シン シー シーの目には、玉飾りを持つ者こそが師尊なのだ!

万道剣尊の態度と叶晨の剣技から見て、叶晨は万道剣尊の弟子である可能性が高い!

位は万剣宗を創立した者と同等なのだ!

いや、それ以上かもしれない!

そうなると、万剣宗の全員、さらには宗主までもが叶晨を師尊と呼ぶべきなのだ!

叶晨の返事を待たずに、シン シー シーは急に立ち上がり、狂風となって孫宗主に向かって突進した!