第602章 貶める資格なし!

「太古時代から来たとしても何だというのだ!たとえお前が古代の丹師だとしても、私、叶晨のTalentは決して劣らない!」

五年前、老人が東錢湖の下流で彼を救い、さらに昆仑虚へ連れて行ったのは、彼の丹の鍛錬と薬の調合におけるTalentを見込んでのことだった!

「ゴロゴロ!」

輪廻の墓地の中心が嵐に襲われたかのようだった!

そして叶晨はその嵐の中心にいた!

その墓碑がこの光景を見て、軽い驚きの声が突然響いた:「おや、この者は……」

言葉は途中で途切れ、声は消えた。

同時に、白衣を纏い、気配の漂う老人の姿が墓碑から現れ、嵐の中の叶晨を興味深げに見つめていた。

まさに二番目の墓碑の大能だった!

……

その時。

昆仑虚、壮大な殿堂。

山頂に建っていた。

霊気が極めて濃密だった。

殿堂の最奥には、古めかしい大門が固く閉ざされていた。

行き交う宗門の弟子たちは皆、無意識にその扉を一瞥した。

慎重に、極めて警戒しながら。

彼らは皆知っていた、この扉の向こうには昆仑虚を震撼させる天の愛女がいることを。

紀思清!

紀思清の存在は、昆仑虚の無数の修炼者たちの夢の女神だった。

彼らにとって、一目見るためなら十年の寿命を減らすことも厭わなかった。

しかし残念なことに、紀思清は常に閉関していた。

性格も極めて冷淡だった。

外部の人間とほとんど会話することもなく、異性となればなおさらだった。

唯一の例外は、既に半年以上姿を消している凡人の無能者、叶晨だった。

百以上の宗門に拒否され、その名前は既に笑い種となっていた。

しかし、まさにこの笑い種のために、紀思清は何度も立ち上がって守ったのだ!

彼らの心中は極めて不本意だった。

叶晨を殺してしまいたい気持ちさえあった。

そのとき、殿堂の外で、二人の美しい影が急いでその古めかしい大門に向かって歩いていた。

もし叶晨がここにいれば、この二人が紀霖と先ほど崑崙山で別れた纪荷だと必ず気付いただろう。

纪荷は昆仑虚に入るとすぐに、直接ここに駆けつけた。

「纪荷お姉様、どうしてそんなに急いで私の姉を探しているの?もしかして紀家に大事が起きたの?」

紀霖は歩きながら好奇心に駆られて尋ねた。

纪荷は眉をひそめ、足取りが速すぎて胸が揺れていた。