第630章 (6更!)

次の瞬間、葉辰の手の剣が動いた!

一動、風雲を驚かす!

二動、鬼神を泣かす!

万道の剣訣、無上の剣術、斬!

手の中の斬龍問天剣が万丈の長剣に集まり、重傷を負った雷剣雲に向かって一閃!

この一撃は、生死を隔てた!

雷剣雲は目を見開き、万丈の剣影の下で、自分がいかに小さな存在かを悟った。

戦神様?

この瞬間、その栄誉は恥辱のように感じられた!

一人の華夏神遊境の小僧すら殺せないとは!

戦神様なんてくそったれ!

彼には分かっていた、この戦い、血盟は全滅必至だと。

百の生命の銘牌が砕け散る。

盟主と護法は激怒。

崑崙虚血盟全体が震撼することになる!

そしてこの全ての元凶は、目の前の若者、葉辰!

「ビリッ!」

この一剣が、突如として落ちた。

日月は光を失い、山河は震動した。

雷剣雲は阻止しようとしたが、それは不可能だと気付いた!

彼は口から絶え間なく鮮血を吐き、極めて惨めな状態に陥った。

もはや耐えられず、阻止しようとした腕は真っ二つに裂かれた!

まるで半身が斬り裂かれたかのように!

強大な剣気は更に彼を吹き飛ばした!

「ドシャッ!」

彼は十数メートルも飛ばされ、全身が飛行機に激しく叩きつけられた。

砂埃が天を覆った。

江南省空港には深い剣痕が刻まれた。

まるで天の堑のように!

「ヒッ!」

この光景を目にした屋上の観衆は、冷気を吸い込んだ。

百人が葉辰に斬り殺されただけでなく!

あの恐ろしい気配を放っていた二人も戦闘能力を失った!

葉辰は一人の力で、この危機を乗り越えた!

「なんてこと、葉様が勝った!葉様は百人もの崑崙虚の強者たちを、まるで易々と斬り殺した!この戦いの後、葉辰の名は崑崙虚全土に轟くことだろう!」

「考えすぎだ、皆死んでしまったのだ、誰が崑崙虚に情報を伝えるというのだ?」

「この秘密は、心の中に留めておかねばならない、さもなければ後患は計り知れない」

皆は戦いが終わり、葉辰が二人の強者の手にかかって無残にも死ぬと思っていた。

しかし結果は再び人々の予想を裏切った!

葉辰は一剣で圧倒し、意気軒昂としていた!

一撃!

この葉辰は一体どうやってこれを成し遂げたのか!

彼はまだ二十歳そこそこなのに!

二十歳で、江城第一人から華夏第一人になるまでわずか半年!