次の瞬間、葉辰の手の剣が動いた!
一動、風雲を驚かす!
二動、鬼神を泣かす!
万道の剣訣、無上の剣術、斬!
手の中の斬龍問天剣が万丈の長剣に集まり、重傷を負った雷剣雲に向かって一閃!
この一撃は、生死を隔てた!
雷剣雲は目を見開き、万丈の剣影の下で、自分がいかに小さな存在かを悟った。
戦神様?
この瞬間、その栄誉は恥辱のように感じられた!
一人の華夏神遊境の小僧すら殺せないとは!
戦神様なんてくそったれ!
彼には分かっていた、この戦い、血盟は全滅必至だと。
百の生命の銘牌が砕け散る。
盟主と護法は激怒。
崑崙虚血盟全体が震撼することになる!
そしてこの全ての元凶は、目の前の若者、葉辰!
「ビリッ!」
この一剣が、突如として落ちた。
日月は光を失い、山河は震動した。
雷剣雲は阻止しようとしたが、それは不可能だと気付いた!
彼は口から絶え間なく鮮血を吐き、極めて惨めな状態に陥った。
もはや耐えられず、阻止しようとした腕は真っ二つに裂かれた!
まるで半身が斬り裂かれたかのように!
強大な剣気は更に彼を吹き飛ばした!
「ドシャッ!」
彼は十数メートルも飛ばされ、全身が飛行機に激しく叩きつけられた。
砂埃が天を覆った。
江南省空港には深い剣痕が刻まれた。
まるで天の堑のように!
「ヒッ!」
この光景を目にした屋上の観衆は、冷気を吸い込んだ。
百人が葉辰に斬り殺されただけでなく!
あの恐ろしい気配を放っていた二人も戦闘能力を失った!
葉辰は一人の力で、この危機を乗り越えた!
「なんてこと、葉様が勝った!葉様は百人もの崑崙虚の強者たちを、まるで易々と斬り殺した!この戦いの後、葉辰の名は崑崙虚全土に轟くことだろう!」
「考えすぎだ、皆死んでしまったのだ、誰が崑崙虚に情報を伝えるというのだ?」
「この秘密は、心の中に留めておかねばならない、さもなければ後患は計り知れない」
皆は戦いが終わり、葉辰が二人の強者の手にかかって無残にも死ぬと思っていた。
しかし結果は再び人々の予想を裏切った!
葉辰は一剣で圧倒し、意気軒昂としていた!
一撃!
この葉辰は一体どうやってこれを成し遂げたのか!
彼はまだ二十歳そこそこなのに!
二十歳で、江城第一人から華夏第一人になるまでわずか半年!