「葉辰、伯母は走火入魔になってしまったのではないか?」
葉辰が話そうとした瞬間、極めて強力な突破の気配が押し寄せてきた!
それだけではなく、蒼穹の上では雷劫が猛烈に荒れ狂っていた!
葉辰はその雷劫を見つめ、表情を歪めた!
なぜなら、母が今や神遊境に踏み込もうとしているのを感じ取ったからだ!
これは恐ろしすぎる!
自分は5年も修練を重ね、さらには輪廻墓地という天に逆らうような存在があったというのに!
母に無数の丹薬を供給したとはいえ、こんな突破速度はありえないはずだ。
たとえ母が当時の華夏最強の天賦の持ち主だったとしても、これほど誇張的なはずがない!
彼は初めて、自分が母を過小評価していたことに気付いた。
修練の道に踏み入れてまだ一ヶ月も経っていない人が、今の境地に到達できるとは?