老人は葉辰の身から爆発する強い自信を感じ取り、続けて言った:「葉辰、これからどこへ行くつもりだ?」
葉辰は立ち上がり、崑崙山の方向を見つめた:「崑崙虚へ行かなければならない。どのくらいかかるかわからないが、葉家と私の友人たちをしばらく頼む」
「いつでも戻ってくるかもしれない」
母親と夏若雪たちを巻き込みたくないわけではなかった。
今回は血盟を目指して行くのであり、その中の危険は誰にもわからないのだ。
母親と彼女たちを連れて行けば、危険な状況に陥らせることになる。
父親を救出したら、すぐに華夏に戻ってくる。その時、彼女たちが崑崙虚に入りたいと言えば、葉辰は連れて行くつもりだった。
老人は葉辰が何をしようとしているのかわかっていた。諫めたい気持ちはあったが、結局口には出さず、ただこう言った:「葉辰、安心しろ。私が生きている限り、誰も葉家に手を出すことはできない!私の死体を踏み越えない限りはな!」