葉辰はまだそれほど深く考えていなかったが、輪廻墓地の震動はますます激しくなっていった。
もしかして、その第三の墓碑は太虚医神林青玄と何か関係があるのだろうか?
まさか彼自身ではないだろうか?
葉辰が初めて医神門に足を踏み入れた時、老人は医神門の歴史について語っていた。
医神門は上古の時代に存在し、太虚医神林青玄の一つの神念によって創設された。
ただの一つの神念だったため、太虚医神の医術の一部しか保存されていなかった。
たとえ一部の医術であっても、医神門は千年もの間栄光を放っていた。
当時の崑崙虚は今とは全く違っていた!
今は武道が尊ばれているが、当時は医道が神の域に達し、武道をも圧倒していた!
医神門はさらに崑崙虚の三大頂級宗門の一つだった!
しかし、後になって、医道の真髄は徐々に失われていった。
歳月の流れの中で、大部分が失われてしまったのだ!
これが医神門が現在のような状態に落ちぶれた理由だ。
老人は幾度となく医神門の没落は彼に関係があると嘆いていたが、葉辰は知っていた。本当の没落は千年前から始まっていたのだと。
太虚医神林青玄の神技はほとんど崑崙虚から消え去っていた!
青玄峰の太虚医神の子孫たちでさえ同じだった!
「弟子よ、早く入ってきなさい!」
輪廻墓地から段雷仁の声が聞こえてきた。
葉辰はもはや躊躇わず、意識を直接輪廻墓地の中に入れた。
中に入ると、葉辰は段雷仁と不滅の主が興味深そうに一つの墓碑を見つめているのを発見した。
これは現在の葉辰が引き動かすことができる最後の墓碑だった。
この時、墓碑は絶えず揺れ動き、周囲には極めて強い金色の霊気が漂っていた。
霊気が絶えず集まり、目に見えない威圧感が葉辰の息を詰まらせた。
「師匠、この方は……」
葉辰は段雷仁に尋ねた。
段雷仁は髭をなでながら、口を開いた:「墓碑の文字が現れるまでは、私も中に誰がいるのか分からない。」
「しかし、この気配から見るに、お前が先ほど外で話したことや行動が、この大能と何か関係があるようだ。そうでなければ、相手がこれほどの波動を起こすはずがない。」