第659章 5年前、5年後(5更!)

次の瞬間、破天剣意が繰り出された。

二つの極限の光が突如として衝突した!

天地が裂け、星々が衝突するかのように!

その轟音は、北玄宗全体を激しく揺るがした!

ガラガラッ!

極限の剣気が四方八方に広がっていった。

剣気の通り道では、万物が粉々に砕け散った。

北玄宗の門前にある二体の石獅子さえも、砕け散ってしまった!

まだ避難していない北玄宗弟子たちの中には、その鋭く狂暴な剣気を避けきれず、体が真っ二つに切断され、苦痛の悲鳴を上げる者もいた!

二つの光は極限まで拮抗し、鋭い音を発した。

方陽青はもはや耐えきれず、数歩後退した。

顔色が一変した!

葉辰も同様に苦しい状況で、後退はしなかったものの、手にした剣は完全に折れてしまった。

明らかに、百里雄の剣は品級が低すぎて、相手の力に対抗できなかったのだ。

彼は百里雄を見て、淡々と言った:「お前の剣が折れたからには、別の剣で補償しよう。」

百里雄はそれを聞くと、慌てて手を振って言った:「葉先生、この剣は適当に持ってきただけのもので、何の価値もありません。折れても構いません。」

一方、方陽青は葉辰が剣さえ持っていないことを見て、冷笑して言った:「この役立たず、剣さえ人から借りなければならないとは、見くびっていたようだな。残り2秒、死ね!」

方陽青の表情は極限まで暗くなった。自分の放った剣光が葉辰の一撃に阻まれ、もはや前進できないことを目の当たりにし、これは実に面目を失う事態だった。

周長老は彼に5秒の時間を与えた。彼は5秒ですべてを解決しなければならなかった!

本来なら、彼の力で葉辰を殺すことは、蟻を踏み潰すように簡単なはずだった。しかし、今や阻まれているとは?

この者を生かしておくわけにはいかない!

神遊境でこれほどの力を発揮できるとなれば、超凡境あるいは入聖境に達したら、一体どうなるというのか?

もはや躊躇う時ではない、方陽青は再び葉辰に向かっていった。

今度は精血を一滴絞り出し、剣身に落とした。

精血が落ちると同時に、剣身は激しく震え、さらに恐ろしい剣光を放った。

まるで剣身に無尽の力が満ちあふれているかのようだった。

そして再び爆発し、驚天の一撃が葉辰に向かって斬りかかった。まだ落ちてもいないのに、天地はすでに色を変えていた。