第667章 まだまだ若いな(その1)

なんと!

一本のタバコで白展元の法器に対抗しようというのか?

白展元とその部下たちは、表情が呆然としていた。

むしろ可笑しいとさえ感じた。

彼らは葉辰の手にあるタバコに霊気が全くないことを知っていた。

ある意味では、全く殺傷力がないのだ!

こんなものでどうやって法器を破るというのか?

白展元の顔が歪んだ。

丸5年間、誰一人として彼をこれほど軽視し、このような傲慢な態度を取る者はいなかった。

かつて彼が陣盟から奪った至宝こそが、手中の扇子だ!

この扇は陣古扇と呼ばれ、上古の陣石で作られたものだ。

その中には無上の陣法の道が秘められている。

価値は計り知れない。

価値はさておき、陣古扇で陣を結べば、陣法の強度は十倍、あるいは百倍にも上がる。

殺陣を結べば、姿なき殺人も可能だ。