紀霖は先ほどの葉辰の出手から、葉辰の実力が神遊境程度だと理解していた。
陣法を借りれば、入聖境に達することができる。
しかし、その器霊の出手があまりにも速すぎて、葉辰は陣法を凝集する機会すらなかった!
紀霖は手にしていたお菓子を置き、直接器霊に向かっていった!
葉辰が阻止できないなら、彼女が出手するしかない!どうあれ、葉辰は姉にとって大切な存在で、彼女は葉辰に何かあってほしくなかった!
「葉辰、このお嬢様が怪我させないわ!」
葉辰は顔色を失い、紀霖の力ではこの器霊の大能に対抗できないことを十分理解していた!
何か言おうとしたが、すでに遅かった!
紀霖はすでにその器霊の前に到達し、一剣を振り下ろした!
その器霊大能は冷笑して言った:「分不相応な!」
言葉が落ちると同時に、腕を振るうと、紀霖の手にした剣は直ちに粉々になった!