第669章 4文字の重み!(3更!)

紀霖は先ほどの葉辰の出手から、葉辰の実力が神遊境程度だと理解していた。

陣法を借りれば、入聖境に達することができる。

しかし、その器霊の出手があまりにも速すぎて、葉辰は陣法を凝集する機会すらなかった!

紀霖は手にしていたお菓子を置き、直接器霊に向かっていった!

葉辰が阻止できないなら、彼女が出手するしかない!どうあれ、葉辰は姉にとって大切な存在で、彼女は葉辰に何かあってほしくなかった!

「葉辰、このお嬢様が怪我させないわ!」

葉辰は顔色を失い、紀霖の力ではこの器霊の大能に対抗できないことを十分理解していた!

何か言おうとしたが、すでに遅かった!

紀霖はすでにその器霊の前に到達し、一剣を振り下ろした!

その器霊大能は冷笑して言った:「分不相応な!」

言葉が落ちると同時に、腕を振るうと、紀霖の手にした剣は直ちに粉々になった!

同時に、紀霖の体は凍りついたかのように、瞬時に吹き飛ばされた!

巨大な木に激しく衝突した。

その場で気を失った!

この光景を見た葉辰は完全に怒り狂った!

「斬龍問天剣、出て来い!」

怒号の後、無上の剣光を帯びた長剣がすべてを切り裂き、飛来した!

葉辰は五本の指で長剣を握り、残影と化して、器霊に向かっていった!

「何者であろうと、死ね!」

無尽の怒りが、一剣となった!

この瞬間、葉辰の周身に雷電が轟いた!

一匹の血竜が直接体から飛び出した!

怒りによって、彼の体の術法の陣法が直接破られた!

本命霊符も同時に繰り出された!

龍吟が天地に響き渡り、周囲の血霧は完全に消散した!

血竜の虚影が九霄に昇り、そして俯いて下降し、葉辰の体の左右に盤旋するのを見て。

その器霊は明らかに数分驚愕した!

「ふむ?この小僧は一体何者だ?」

一方、白展元の背後の部下たちはこの光景を見て、まるで幽霊でも見たかのようだった!

雷点!神龍を操る!そしてあの剣!

彼らは突然何かを思い出し、驚いて叫んだ:「大将、こいつは...こいつは葉弑天だ!」

葉弑天という三文字を聞いて、白展元の瞳孔が急激に縮んだ。そして葉辰を凝視した。

彼は最初に否定した!

伝聞では葉弑天の実力は聖王境、あるいは返虚境にまで達していたが、この小僧はまだ神遊境だ。差が大きすぎる。