第681章 霧が晴れる!(3更!)

林青玄は冷笑いを浮かべた。「私、林青玄が認めた者に、お前のような無学な後輩が手を出すとは?命が惜しくないのか」

林青玄の者!

無学な後輩!

これらの言葉に青玄峰の老祖は動揺した。

彼は脳裏に浮かぶ幻影が葉辰からのものだと確信した!

林青玄が死んでいなかったどころか、この若者の体内にいるとは思いもよらなかった!

この信じられない出来事が、こうして起こったのだ!

「最後のチャンスをやろう。そのチャンスが何なのか、お前自身で考えろ!」

「それと、葉辰は私の最も得意とする弟子だ。かつてお前たちに渡した青玄玉も葉辰のものだ!」

言い終わると、林青玄の幻影は彼の脳裏から完全に消えた!

青玄峰の老祖は葉辰を凝視していた。

先ほどの青玄峰で医道通神の異変が起きた理由が、やっと分かった!

すべては目の前の若者のせいだったのだ!

林先祖が彼の体内にいたとは、結局、青玄峰の全員が先祖を怒らせてしまったのだ!

「ドスン!」

全員が驚愕する中、青玄峰の老祖は両膝をついて地面に跪いた!

葉辰の前に跪いたのだ!

「後輩、先...葉様にご挨拶申し上げます!」

「先ほどは葉様のご身分を存じ上げず、どうかお許しください」

この言葉が発せられると、世界が静まり返ったかのようだった。

林如海をはじめとする青玄峰の弟子たちは目を丸くして、まるで幽霊でも見たかのような表情を浮かべていた。

後輩?

葉様?

跪拝?

一体何が起きているんだ!

青玄峰で至高無上の地位を持つ老祖が、一人の若者の前に跪き、自らを後輩と呼ぶなんて。

これは余りにも非論理的すぎる。

傷を負った林如海は少し回復し、弱々しく言った。「老祖、これは...」

青玄峰の老祖は何かを思い出したように冷笑し、「全員跪け!」

「今日から、青玄峰は葉様一人の命令にのみ従う。違反者は、私が真っ先に斬る!」

「それと林如海よ、青玄玉はお前が持っているはずだ。すぐに取り出して葉様にお返しせよ!」

「この天下で、青玄玉を扱う資格があるのは葉様だけだ!」

この瞬間、老祖の命令に従い、全員が跪いた!

林如海だけが呆然としていた。

青玄玉を渡せだと?

これは林青玄の力が宿った玉だぞ!

こんな貴重な宝物を、正体の分からない若造に渡すなんて、何の理由があるというのだ!