林如海はこの意味不明な冗談を聞いて、目を見開いた。
なぜ老祖がこんなことを言うのか!
異象を引き起こしたのは老祖ではないのか!
他に誰かがいるのか?
「老祖、この異象はあなたが引き起こしたのではないのですか?」
林如海は驚いて尋ねた。
青玄峰の老祖は眉をひそめた。「冗談じゃない。私はこの年齢でどうしてこのような異象を引き起こせるというのだ。この異象がなければ、私も早めに出関することはなかった!まあいい、この件は後で話そう。まずはあの生死も分からない小畜生を片付けてからだ。」
青玄峰の老祖は林如海を放し、立ち上がると、その漂う気配が至高の威圧となって葉辰に向かって覆いかぶさっていった。
一歩踏み出す。
青玄峰の全員が跪いた!恭しく「老祖様にお目にかかります!」と言った。
青玄峰の老祖は少しも動じることなく、葉辰に向かって一字一句はっきりと言った。「お前が最も間違った行為は、我らが青玄峰の者に手を出したことだ。」
「林先祖はいないかもしれないが、私がまだ青玄峰を守っている!」
「私は決して卑劣な屑が青玄峰に手を出すことを許さない!」
言葉が落ちると、その声は蒼穹に轟き渡った。
洪鐘が鳴り響くように、千万里に響き渡る。
一つ一つの音波が無数の銀針となり、さらに実質的な剣気となって、葉辰に向かって押し寄せてきた。
蒼穹の上は黒雲が全てを覆い尽くした。
まるで終末のようだ。
「ぷっ!」
一撃で、葉辰はもはや耐えきれず、その場で血を吐いた。
二人の差は余りにも大きすぎた。
彼だけでなく、紀霖と碧根も耐えられなかった。
彼女たちの顔色は極限まで悪化した!
少しでも油断すれば、この威圧の下で死んでしまうだろう。
葉辰は歯を食いしばり、直接二人の前に来て、冷たい声で言った。「早く後退しろ、遠ければ遠いほどいい!青玄峰を離れてもいい!」
その後、葉辰は一掌を打ち出し、無形の気波が掌から広がり、二人を後方へ押し流した!
「青玄峰を離れろ!」
これが二人が葉辰から聞いた最後の言葉で、反応する間もなく、二人は千メートル先に現れていた。
体の束縛も完全に消えた。
これらを全て終えると、葉辰は口角の血を拭い、直接斬龍問天剣を取り出した!
同時に、万道剣意が直接斬り落とされた!
血竜が直接繰り出された!
龍吟が響き渡る!