第685章 不滅の主との別れ!(その1)

剣血沈はその長老の案内で石の門に到着した。

石門の外には重兵が配置され、殺気が満ち溢れていた。

「盟主!」

門番が片膝をついて言った。

剣血沈は頷き、門番の一人を見て尋ねた。「中のやつの様子はどうだ?」

「最近、発作は起きていないか?」

門番は首を振った。「盟主に申し上げます。最初は大きな動きがありましたが、その後は静かなものです。」

剣血沈は頷き、五本の指を石門に当てると、瞬時に赤い光が閃き、完全に開いた。

石門の中は広大で、中央には巨大な祭壇があった!

祭壇の上には、十一個の巨大な石棺が置かれていた。

石棺の上には古い符文が刻まれていた。

中央の石棺は全体が赤く、殺気が絶えず漏れ出ていた。

剣血沈は興奮した様子で一歩踏み出そうとした時、長老が口を開いた。「盟主、狩猟計画はまだ試験段階です。もしこいつがあなたに手を出したら…」

剣血沈は冷笑した。「俺に手を出す?俺が奴を作り変えたんだ、俺に手を出す度胸があるものか!」

「俺は奴を作り上げることも、破壊することもできる!」

言い終わると、剣血沈は足元に真気を集中させ、直接祭壇の上に飛んだ!

十基の黒い石棺にはそれぞれ一体の死体が横たわっていた!

これらの死体は鮮血に包まれていた!

体からは一切の生気も霊気も感じられなかった!

彼らの目は狂気に満ち、赤く染まっていた!

生前、耐え難い苦痛を味わったかのようだった。

しかし、赤い石棺は全く異なっていた!

そこには生気と殺戮の気配が満ちていた!

まるでこの十人の養分が全て赤い石棺に吸収されたかのようだった!

剣血沈は口元に笑みを浮かべ、片手を石棺の蓋に当て、気を巡らせると「ギシッ!」という音とともに一気に開けた!

石棺の中の血水には、一人の体格のいい男が浸かっていた!

男の体中には傷跡が残っていた!

非常に恐ろしい様相だった。

彼の首には血門の刺青があった。

もし葉辰がここにいれば、この男が林絶竜だと必ず気付いただろう。

かつての京城武道台での一戦で、林絶竜は重傷を負い!その後、謎の失踪を遂げた!

崑崙虚で治療を受けていると言われていた。

葉辰が林家をこの世界から消し去ったにもかかわらず、林絶竜は見つからなかった。

誰が林絶竜が血盟の狩猟計画の主要人物になっているとは想像できただろうか!