第676章 不甲斐ない！（4更！）

小碧は葉辰がまさか手を出すとは夢にも思わなかった。

彼女は葉辰のことをよく知っていた。

あの5年間、葉辰は医道に心を向けず、心の中では常に復讐を考えていたが、修行の時間があまりにも短すぎた。

ここは青玄峰だ。一度衝突が起これば、その結果は極めて深刻なものとなる！

師匠は青玄峰を離れる前、医神門の打開策を見つけるまでは、医神門がすべきことは耐え忍ぶことだと優しく言い聞かせた！

青玄峰で苦しみを味わっても、それを我慢して飲み込まなければならない。

生きることが何より大切なのだ。

小碧は葉辰を見つめ、潤んだ瞳で言った。「葉辰、早く謝罪して。お願いだから。あなたはこの半年間ずっと華夏にいて、崑崙虚の多くのことを知らないのよ」

「かつての状況は完全に変わってしまった。この半年の間に、医神門では多くのことが起こったの」

小碧は葉辰の服を掴み、懇願するような口調で話した。

しかし葉辰は動じなかった。

彼は目の前の小碧を見つめ、長いため息をついた。

崑崙虚を離れてたった半年なのに、この医神門の弟子たちは完全に角が取れてしまっていた。

かつて彼が知っていた小碧は気位が高く、師匠以外の誰にも跪くことなどありえなかった。

しかし今、自分のためにこんな連中に懇願している。

これもまた一つの悲しみではないか。

彼は無力に首を振り、腕を軽く押し出して、布衣の男を押しのけた。

真気は使わなかったものの、その力で相手は足を踏み外し、尻もちをついた。

布衣の男の顔は火照り、これは完全な屈辱だった！

彼は狼狽えながら立ち上がり、老人の側に行き、恭しく言った。「師匠、ご覧の通りです。師匠がいらっしゃっても、この若造は傲慢なままです！」

「弟子は、もう話し合う必要はないと思います。直接力で抑え込むべきです！」

当初、師匠が医神門のこんな下っ端を受け入れた時から、彼は心中不快に思っていた。

師匠が葉辰が医神門の出身だと知って、追及もしないのではないかと心配だった。

老人は興味深そうに葉辰を見て、口を開いた。「私は医神門でお前を見たことがない。お前が医神門の者であろうとなかろうと、青玄峰に無断で侵入し、我が弟子を傷つける理由にはならん」

「先ほど与えた選択肢は変わらん。修為を失い、片手を残す。考える時間は10秒だけ与えよう。時間が来たら、私が直接手を下す！」