葉宏斌は葉辰のリズムを全く掴めなかった!
相手が無茶苦茶すぎるのが問題だ!
まるで狂人のようだ!
自分が傷つこうとも敵を重傷に追い込もうとする!
これは一体どんな戦い方だ!
崑崙虚にはこんな戦い方はない!
体を鍛えた者でもこんなことはしない!
自分が死にたいならまだしも、なぜ私を巻き込むんだ!
くそったれ!
丹薬を飲んで呼吸を整えようとした瞬間、葉辰が再び現れた!
殺意が放たれる!
まるで地獄から這い出てきた悪魔のように!
「焚天掌!」
躊躇なく、葉辰は掌を打ち出した!
無尽の灼熱が襲いかかる!
葉辰の手からは突如として炎の幻影が湧き出た!
手を振るたびに、光が閃き、狂風が轟き、烈火が咆哮する!
赤い虚掌が打ち出された!
エネルギーの波紋が波のように広がっていく。
この一撃は空間を引き裂き、赤い光が天を覆う。