第695章 お前を火葬にする(5更新!)

金袍長老は葉辰の言葉を聞いて眉をひそめた。

もう一振りの剣?

どこから剣が?

彼が反応する間もなく!

目の前の空気が裂けて隙間が開いた!

そして、赤い光が閃いて飛来した!

赤い光が現れた瞬間、彼はロックオンされたような感覚に襲われた!

暗闇の中から冷たい眼差しで見つめられているかのようだった!

赤い光はどんどん近づいてくる!

金袍長老の表情が一変した!

彼は古めかしい造りながら、無限の威圧感を放つ長剣を目にした!

並外れた存在だ!

まさか、この見つめる感覚が一振りの剣から発せられているとは思いもよらなかった!

そんなはずがない!

一振りの剣がどうしてこんな感覚を与えられるのか!

違う!

彼は突然この剣に見覚えがあることに気付いた!

しかし、それが何なのか言い表せない!

「斬竜問天剣、殺せ!」

葉辰は鋭い眼差しを放ち、怒声を上げた。

彼と斬竜問天剣は心が一つになっていた。なぜなら斬竜剣は彼が自ら鍛造し、さらに華夏で血みどろの戦いを共にしてきたからだ。

全てを経験し、折れた剣は再生し、不滅の主が至高の剣鍛冶の力で新たな生命を与えた!

これもまた葉辰の新生だった!

突然、葉辰の身から無限の殺戮の気が渦巻き出した!

斬竜問天剣に融合していく。

彼は斬竜問天剣を単なる武器としてではなく、仲間として扱ってきた!

多くの場合、葉辰は手を下さなくても、斬竜剣がすべてを鎮圧できた!

これこそが剣霊の威力だ!

剣気はますます鋭くなり、周囲は完全に輝きを失った。

天地の霊気が狂ったように集まってくる。

狂風が舞い踊る!

金袍長老は危険を感じ取った。この剣は葉辰という小僧以上に危険だと感じられた!

剣が人より強い?

そんなはずがない!

この小僧は剣より弱いのに、どうしてこんなにも軽々と扱えるのか!

彼は全てを顧みず、手から長剣を繰り出した!

この剣は血月剣と呼ばれる!

一振りで血月を斬り、一振りで天地を呑み込む!

この剣はさらに彼の長年の愛剣だった!

どれほど多くの命を奪ってきたか知れない!

しかし血月剣が現れた瞬間、斬竜問天剣はすでに眩い凛とした光を放っていた!

まるですべての光輝を覆い隠すかのように。

この時、この剣こそが日月であり、星辰なのだ!

竜をも斬り!

蒼天に問いかける!