第696章 衝撃の爆弾!(6更!)

葉辰の瞳はより一層厳しくなった!

まさかこの金袍の老人がこのような炎を操れるとは思いもよらなかった!

今や斬龍問天剣が拘束され、解放するのは非常に困難だ!

斬龍問天剣を失った葉辰は、まるで両腕を失ったかのようだった!

彼は急いで段雷仁に尋ねた:「師匠、この炎についてご存知なら、きっと対処法もあるはずです!どうか手を貸してください!」

段雷仁は髭を撫でながら、目に含み笑いを浮かべて言った:「弟子よ、物事を複雑に考えすぎるな。この炎は確かに強力だが、私が出る手を出すのは得策ではない。」

「それに、お前にはこの炎に対処する力がある。」

葉辰が困惑して何か言おうとした時、段雷仁は続けた:「弟子よ、不滅の主の体に宿る炎、不滅の火を覚えているか?」

不滅の火という言葉を聞いて、葉辰は瞬時に悟った!

輪廻墓地で初めて不滅の主に会った時、段雷仁は不滅の火について語っていた。その不滅の火は聖山岩漿の深部から取り出され、万の火で四十九日間かけて精錬されたものだという。無数の強者がこれを狙ったが、最後には皆不滅の火によって命を落とした。

かつて千人もの最高位の強者が不滅の主一人を包囲した時でさえ、彼は不滅火海を展開し、万人を滅ぼしたという!まさに人類史上最悪の惨劇だった!

「しかし師匠、不滅の主の神念はもう消えてしまい、私には不滅の火もないのですが、どうすればいいのでしょう?」

葉辰は言った。

段雷仁の口元に神秘的な笑みが浮かんだ。

「違う。不滅の主は一時的に去ったが、実はお前のために何かを残していったのだ。」

「不滅の火の種を。」

「お前の眉間に。」

「かつて不滅の火は万の火を呑み込んで完全な形となり、永遠に消えることなく、極めて強力となった!今度は、お前がそれを操るのだ!」

「弟子よ、眉間に宿るその炎を感じるがいい。あの老いぼれの炎を呑み込めば、不滅の火とお前にとって、計り知れない利益となるぞ!」

声が消えた。

葉辰は現実に戻り、迫り来る炎を見つめながら、瞳を閉じた!

全ての力を眉間に集中させた!

次の瞬間、一筋の炎が眉間から湧き出し、彼の目の前に浮かんだ。

葉辰はどれほど強力なものかと思っていたが、実際には小さな炎の種に過ぎなかった!

この炎の種はあまりにも小さく、本当に金袍長老の力に対抗できるのだろうか?