沈石渓は玉の飾りを直接取り出し、彼の体からは強い気配が漂っていた。彼は続けて言った:「今回、私は華夏であの方が言及した人物に会いました。この玉を見ることは師を見ることと同じです!宗主はご記憶でしょうか!」
「その方はどこにいる!名前は何だ!早く言え!」万剣宗宗主は一歩で沈石渓の前に来て、沈石渓の手を掴み、興奮して言った。
「その者の名は葉辰!世代で言えば、我が万剣宗の全ての者の至高なる師です!」
その後、沈石渓は符文を取り出し、一滴の精血を絞り出し、目を閉じて、わずかに感じ取った。
これは葉辰が彼に与えたもので、葉辰の現在の位置を察知することができる。
集合するのに便利だ。
突然、沈石渓の表情が一変し、目を見開いて叫んだ:「大変だ!師に危険が迫っています!」
万剣宗宗主の瞳が縮み、冷たい声で言った:「沈石渓、はっきり説明しろ!どんな危険だ!師は今どこにいる!」
かつて陳天黎がここに降臨した時の影は、今でも万剣宗を覆っている。
このような絶世の強者の弟子であり、身分的には自分の師にあたる者が、どんなことがあっても崑崙虚で何かあってはならない!
万剣宗の運命全てを賭けても抵抗する!
沈石渓はもはや躊躇わず、急いで宗主に告げた:「宗主に申し上げます。私が先ほど秘法で感知したところ、師は崑崙虚の血盟の地におられます!」
「重要なのは、師の気配が少し弱く、おそらく負傷されているということです!」
万剣宗宗主はこの言葉を聞いて、表情が完全に沈んだ!
万剣宗は血盟と争いたくはなかったが!
しかしこの事は師に関わることで、もはや彼の意思では止められない!
彼は五本の指を広げ、大殿の上にある青い剣が直接彼の手に飛んできた。
霊気が爆発した!
次の瞬間、彼は万剣宗の全員を見つめて言った:「万剣宗に命ずる。宗門の護法、長老、弟子たちは武器を準備し、直ちに血盟へ向かえ!」
「天下において、我らの師に手を出せる者はいない!」
「はい、宗主!」
天を揺るがす声が響き渡った。
無数の影が素早く一つの方向へ向かって行った!
長らく閉じられることのなかった万剣宗の大門が、初めて閉じられた!
壮大な部隊が血盟の地へと向かっていった。
総勢百人!
それぞれが背中に一振りの長剣を携えている。
殺気が漲っている。