第703章 悪夢!(1更)

その瞬間、空気が凝固したかのようだった。

世界全体が静寂に包まれた。

「師尊」という二文字の響きが天地に鳴り響いた!

その余韻が長く続いた。

百人もの人々が一斉に跪き、黒い影が広がった!

この光景は目を見張るものだった!

これは万剣宗なのだ!

万剣宗は崑崙虚では権勢の大宗とは言えないが、諸宗門の中では間違いなく上位50位に入る!

剣道で言えば、万剣宗は剣道宗門の上位10位に入るほどの実力がある!

そんな存在が、今この瞬間に全員跪いているのだ!

これは一体どういうことなんだ!

しかも万剣宗宗主の凌雲度までもがそうなのだ!

凌雲度は剣気が天を覆うほどで、傲慢で、普段から人と話すときも冷たい態度を取る!

崑崙虚でも有名な強情者として知られている!

そんな人物が、目の前の若者に向かってこうして跪いているのだ!