第704章 威名(2番目)

相手がなかなか姿を現さない、あるいは行動を起こさない理由は、必ずあるはずだ。

おそらく確信が持てないか、自分の実力が彼らの目に適わないのだろう。

幸い、崑崙虚で力を発揮したときは常に葉弑天としての身分だった。

あの連中は葉弑天が自分だとは知らない。

さもなければ、深いところに潜む力はとっくに動いていただろう。

この瞬間、葉辰は目の前が千古の棋局のように感じ、自分はその一つの駒のようだった。

一手一手の動きが、すべてを動かすことになる!

祖父はなぜ崑崙虚を離れ、さらに華夏で布石を打ったのか?

そしてなぜ輪廻墓地を自分に託さなければならなかったのか?

これらすべての答えは、おそらく葉家にしかないだろう。

かつて江道山に登ったとき、祖父の幻影に出会ったが、祖父は多くを語らなかった。