第711章 異象連続!(3更!)

この言葉が出た途端、動揺していた二人の女性は顔色を失った。

「それならば、葉先生、行きましょう。これ以上遅れると手遅れになります」

杜雲煙が急かした。

彼女から見れば、葉辰の身分なら、こういった事で冗談を言うはずがなく、上で何か起きているに違いない。

「ああ」

葉辰は両手を背中で組み、軽やかな足取りで立ち去ろうとした。

一つの黒い影が飛んできた!

「この畜生め、何のつもりだ、死体だと?てめえの母ちゃんが死体だ!」

言葉が落ちるや否や、葉辰の瞳から冷たい殺気が閃いた。

彼はこの二人に手を出すのも面倒だと思い、ただ急いでいただけなのに、この二人はどうしても銃口に突っ込んでくるとは!

まさに死を求めているようなものだ!

黒い影が突然止まった。

葉辰は手を動かすことすらせず、一歩踏み出すと、目に見えない気の波が風の刃となって、攻撃してきた男に向かって直接飛んでいった。

相手の体は石のように固まった。

瞳孔は極度の恐怖に満ちていた。

極めて不気味だった。

「行こう」

葉辰はもう時間を無駄にする気はなく、足早に山を下りていった。

杜雲煙と陳霞は好奇心から目の前で動かない男を一瞥したが、不思議に思いながらも深く考えず、急いで後を追った。

三人が去った後、もう一人の男が慌てて駆け寄った。「少爺、これは...」

言葉が終わらないうちに、一つの頭部が地面に落ちた。

血まみれの体が男の腕の中に倒れ込んだ。

その後、恐怖の叫び声が崑崙山全体に響き渡った。

……

K2578便。

杜雲煙と陳霞は一人の男の冷たさを身に染みて感じていた。

二人は意図的に葉辰との話題を探そうとしたが、葉辰の返事は五文字を超えることはなかった。

極めて冷淡だった。

仕方なく、二人も葉辰との会話を諦めた。

「雲煙、彼は学校の教授だって言ってたじゃない。なんか自閉症みたいね。話もしないし、あの二人と日の出を見に行った方がまだましだったわ」と陳霞は不満げに言った。

杜雲煙はすぐに陳霞の口を押さえ、小声で言った。「そんなことを言っちゃダメよ。葉先生は特別な身分なの。もういいわ、説明しても分からないでしょうから」