第740章 離れる！（2更！）

道宗の宗主は非常に厳粛な様子で、真剣に言った。「何長老、彼を実体化させる方法はあるか？この者は我が道宗の存亡に関わる！私は彼が成長する前に殺さねばならない。さもなければ、結果は想像を絶する！道宗はこの者によって消滅する可能性すらある！」

何長老は長いため息をつき、首にかけていた玉の飾りを取り出した！

再び一滴の精血を絞り出した！

光が明滅した！

玉の飾りはその場で砕け散り、一筋の光がその画面に射した。

画面はだんだんと鮮明になった！

青年の輪郭がはっきりと現れた。

道宗の宗主は瞬時に見覚えがあると感じ、指を握ると、一枚の肖像画が手の中に現れた。

肖像画には冷たく傲慢な青年が描かれていた！

神龍が巻き付き、雷電が舞う。

まさに崑崙虚で誰もが恐れる葉弑天だった！

彼は道宗の運命が最終的にこの葉弑天の手によって破壊されるとは、まったく想像していなかった！

道宗の宗主の心には千丈の怒りが渦巻いた！

道宗はそれでも上古から続く宗門であり、彼と葉弑天には恨みも怨みもない。なぜ彼の道宗の基業を破壊するのか！

「葉弑天！」

怒りの叫びとともに、彼の手の中の肖像画は瞬時に粉々になった！

同時に地面が激しく震動し始めた！

彼は画面の中の青年の顔が徐々に変化していることに全く気づいていなかった。

ぼんやりとした間に、それはまるで葉辰の姿に変わったようだった！

そのとき、何長老はもはや画面から溢れ出る力に耐えられなくなった！

一口の鮮血を吐き出し、彼の全身はさらに吹き飛ばされた。

息も絶え絶えだった。

画面もそこで消えた。

「何長老！」

道宗の宗主は急いで前に出て、何長老を支え起こし、丹薬を取り出して相手に服用させた。

しかし丹薬を服用しても、まったく効果がなかった。

道宗の宗主は何かがおかしいと感じた。以前は毎回このようなことがあっても、何長老は多くても数日間虚弱になるだけだったが、今回はこれほど重傷を負うとは？

体内の生気が急速に失われていた。

彼は何も構わず、急いで指を何長老の眉間に当て、絶え間なく真気を流し込んだ。

そうすることで、何長老はようやく少し楽になり、目を開いた。「宗主に感謝します……」

「何長老、話さなくていい。今すぐ崑崙虚最高の医者を呼んでくる。」