葉辰は一瞬驚いた。この二日間の支えは丹道の境地に踏み込むことだったが、今はそれが実現できず、すぐに約束の場所へ行かなければならない。これでどうやって戦うというのか?
葉辰が何か言おうとしたとき、林青玄は続けて言った。「あと一歩だ、最も重要な一歩が」
次の瞬間、林青玄は一歩踏み出し、すでに葉辰の前に立っていた。そして一本の指を突き出した!
一筋の青い光が瞬時に葉辰の体内に流れ込んだ。
葉辰は頭が膨張するような感覚を覚え、非常に苦しかった。
彼は無理やり意識を保とうとしたが、驚くべきことに無数の映像が目の前を過ぎ去っていくのを発見した!
映像の中には一人の老人と一つの鼎だけがあり、その老人はまさに林青玄だった!
丹薬を錬成している林青玄だった!
これは上古の大能の丹薬錬成の経験だ!
このような経験があれば、彼は直接丹道を横断したも同然だ!
天に逆らう行為だ!
次々と映像が過ぎ去り、すぐに葉辰の全身は汗でびっしょりになった。これらの映像を理解するのは精神力を極度に消耗するからだ。
林青玄の姿もいくぶん暗くなっていた。
これは彼にとっても一種の消耗だった。
二日間で丹道においてこれほど多くを飛躍させようとするのは、そう簡単なことではない。
しばらくして、林青玄は手を離し、一息吐き出した。「弟子よ、今の私がお前に与えられるのはこれだけだ。もしこれ以上強引に注ぎ込めば、お前の識海と脳はとても耐えられない。しかし、これらの記憶は目の前の状況に対処するには十分だろう」
「それから、あの四十九の丹鼎は、師がただお前の不滅の火への制御を凝縮させていただけだ。今やお前の炎を操る能力は、いくつかの低レベルの上古丹薬を掌握するのに十分だ」
「師は消耗が激しすぎて、少し休息が必要だ。これからはすべてお前次第だ」
言い終わると、林青玄は姿を消した。明らかに墓碑の中に入ったのだ。
葉辰は心の中で万分の感謝を感じ、ただ黙って心に刻むことしかできなかった。
「時間がちょうどいい頃合いだ、そろそろ出発しよう」
葉辰が出発しようとしたとき、眉間に痛みを感じた。なぜか彼の視線は、これまで一度も開かれたことのない墓碑に落ちた。
その墓碑からは魔気がうねり、一目見ただけで葉辰はやや恍惚とした。
さらに彼の眉間には黒い光が点滅し、何かに呼応しているようだった。