第758章 遺言！ （二更）

彼は葉辰の武道の実力が今やほぼ入聖境に達していることに気づいた！

境界はまだ超凡境だが、その気息は絶えず上昇している！

このガキは崑崙虚を離れた後、一体何があったのだ？

まずは丹道、そして今度は武道！奇遇に恵まれたとしても、こんなに誇張されることはないはずだ！

彼は遠くにいる若者が本当に自分の弟子の葉辰なのかと疑い始めた。

「小僧、消えろ！」

洪涛は何かがおかしいと気づき、足を踏み出し、長剣を上から下へと一気に振り下ろした！

「ドン！」

また一つの巨大な音が響き、百メートル四方の草木が飛び散り、剣気が縦横に走った！

二人は再び離れた！

葉辰は目を細め、もはや隠さず、血竜の力を両手の間に働かせた！

本命霊符を直接繰り出した！

彼の周りには瞬時に無数の雷弧が溢れ出した！

「万道剣術！斬！」

葉辰は一気に十数メートルもの高さに跳び上がり、そして天から降下した！

万道剣術を繰り出すと、狂暴な剣意が百丈の剣影に変わったかのようだった！

洪涛の境界は葉辰よりはるかに強いが、彼はほとんどの時間を丹道に没頭していて、武を修める時間などどこにあっただろうか！

その恐ろしい万丈の剣意を見て、彼は瞬時に恐れた！

彼は視界の端に中年の男性を見つけ、急いで怒鳴った：「方雲！早く出手しろ！」

「はい、ご主人様！」

次の瞬間、一人の中年男性が飛んできた！

方雲という名の中年男性は、洪涛が殺戮の地で受け入れた弟子の一人だった。

実力は極めて強く、剣道に精通していた！

今、方雲と洪涛の距離が最も近く、間違いなく最良の選択だった！

方雲は青い剣を取り出し、青剣を回すと、剣意が寂しげに響いた！

「この畜生め、よくも私の師匠に手を出したな！死ね！」

彼の剣はあまりにも速かった！

次々と空気を切り裂く音が響き、まるで地獄からの音のようだった。

青剣はさらに彼の手を離れ、葉辰が凝縮した百丈の剣意に向かって突進していった！

「ドン！」

方雲を驚かせたことに、青剣はあっさりと粉々に砕けた！

一撃さえも防ぐことができなかったのだ！

これは一体どんな剣術なのか！

彼は洪涛の前で腕前を見せようと思っていたが、剣道を尊ぶ彼が一剣も敵わないとは思わなかった！

恥ずかしい！

万丈の剣意の強さを感じ、方雲の心には恐怖の念が生まれた！

「消えろ！」